演劇教育家インタビュー第4回番外編 教育活動家いぬかい良成さん

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「未来のために前進する演劇教育家インタビュー」第4回は番外編として、教育活動家いぬかい良成さんと代表理事の別役が対談し、お話を伺いました。


いぬかい 今日はありがとうございます。わざわざ千葉の船橋まで来ていただいて。

別役 習志野台幼稚園に来ております。いろいろ見学させていただいて、ホントに広いですし、いろいろなところに創意工夫が見られましたね。トイレにしても、壁の角にしても、すごく子どものことを考えて作られていましたね。

いぬかい あれがいいのかどうなのか、ちょっと疑問が生まれるんですけどね。この園内にいるときは安全・安心なんですけど、一歩外に出てしまえば、社会に出てしまえば、角が丸いところなんてほとんどないでしょうし、それがいいか悪いか、ただ日本の教育の中ではああいうものが定義されて、許認可という風になるので、そんな風に作っていますけどね。

 

別役 子どもがのびのびと自由にいられるようにという意図はかなり大きいのですか?

いぬかい そうですね、あると思います。うちの幼稚園をさっき見ていただいたんですけど、大きな遊具が結構あったと思うんですね。今幼稚園とか公園の中でも遊具って、どんどんどんどんなくなっていると思うんですけど、怪我したら幼稚園が訴えられちゃう、保育園が訴えられちゃう。その辺の理解を得なければならないわけです。ほんとはね、遊具で遊んで、子どもたちの身体能力が高まると、知育にもつながる、教育の本来の意味では、意味があるはずなんですけどね。

別役 子どもって遊びの中から成長しますよね。演劇は英語で「PLAY」遊びですけど、遊びを通して成長する。演劇の中でよく言われるのは、リスクを取るということ、安心・安全ばかりだと人は育っていかないし、モンテッソーリでもそうですよね、ちょっと子供が危ないようなことをやっていても、そこで注意せずにやらせてあげるといわれますもんね。

いぬかい ドイツなんかも極端で、大人と同じ道具を実際に子供に使わせちゃうとかあるじゃないですか、その経験が子どもの権利、失敗も子どもの権利だという教育方法なので、どこまでのその失敗を許すのかというのはありますが、それもまたひとつの素晴らしい考え方ではあるかなと思います。

別役 チャーリーさんは世界中に行って、いろいろな教育を見られているということですが、最近はイタリアの方に行かれたと?

いぬかい 2017年5月に北イタリアのレッジョエミリアという町に行ってきたんですけど、そこでレッジョ・ナラという祭典がありまして、そこでまさしく別役さんと共通することだと思うんですが、ジャンニ・ロダーニ(イタリアの児童文学作家)という作者がいるんですけど、そのストーリを元に、アクターの女性なんですけど、子どもたちに向けてストーリー読み上げている、演劇をする、独り舞台をする。そこで、身体障がい者、言語障がいですね、世界共通語アートの絵を指していくと、「私は何々です。私の好きなものは何々です」という紹介文になる絵がある。世界共通で20000語ぐらいあるらしいです。それを洗濯物の干すようなところに、ばーっとちりばめて、それを一つ一つ読んでいくと実はそのストーリーになっている。そのアクターの隣には、手話で…という子たちだけでなく、老若男女関わらず、健常者も障がい者も、どんな国の人たちも、言葉がわからなくても、みんなが共通して楽しめるという祭典があったんですね。そこに行ってきて、今日別役さんがこのタイミングで来ていただいて、そして、こうやって映して(動画)いただいて、これはやっぱり必然的なのかなと思いますけれど。

いぬかい 写真はいっぱい撮りました。しかもそのアクターさんとFacebookで友達になりました。

別役 日本の現状も世界のいろいろな国を見ていらっしゃると思いますけど、その中で、何か見えてきたものってありますか?

いぬかい こういう本『子どもは「悪い子」に育てなさい』を書いたんですけど、本の中にも書いてるんですけど、日本の親たちって、自分の満足で子育てをしてしまっているんじゃないかと思います。本来子どもって五感を使って、自由奔放に遊びの中からいろいろな学びをする命だと思うんですけれども、それをなぜか親は、そうしなきゃいけない、何々すべきだとか、そんなことで、子どもの五感にふたをしてしまっている気がするんですね。イタリアだとか、世界、アジア以外の国々の教育は、本当に子どもたちの才能を伸ばす、一人の子どもを一人の個として見てあげる。そいうものがすごい進んでるなという気がしますね。

別役 ぼくもこの本読ませていただいて、すごく共鳴するところが多くて、この「子どもを悪い子に育てなさい」というのは、子どもをいい子にしたい、いい子に育てたいという気持ちが強すぎて、親の視点になりすぎているということだと思うんですよね。だから、悪い子に育てるぐらいのつもりで、自由奔放にやらせたらいいんだということだと思うんですよね。天才児が育つ7つの習慣というのも書かれていますが、これも子どもはみんな天才であるということですよね。特別な子供を育てようというのではなくて、こども本来持っているものを伸ばすということですよね。

いぬかい そうですね。

別役 ぜひ皆様読んでください。これからGLODEAの方でも習志野台幼稚園や小学生の英語クラスもやられいるということなので、その中で演劇教育を導入していただくということで。

いぬかい ぜひ楽しみにしております。

別役 いろいろな新しいことができたらいいですね。

いぬかい 幼稚園×ドラマエデュケーションみたいな形で、どんな展開が待っているのか、楽しみにしています。

別役 そうですね。今日はどうもありがとうございました。

いぬかい ありがとうございました。

 

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