Play「遊ぶ」と「演じる」が混ざった、楽しくて効果の高い教育

演劇はPlayともいわれます。この言葉には、「遊ぶ」という意味もあれば「演じる」という意味もあります。演劇教育は、この両方を含んでいます。

昔からルソーやペスタロッチ、フレーベルといった教育の思想家たちは遊びの重要性を語ってきました。日本でも、幼い時期からおままごと、かくれんぼなどをしてきたと思います。遊びの中には、人として必要な運動能力や想像力、五感、共感能力などを伸ばす要素がありましたが、現代では遊ぶことが少なくなっています。外で遊ぶ、公園で遊ぶ、自然の中で遊ぶ、ということが少なくなり、代わりに五感をほとんど使わないテレビゲームやスマホが普及しました。これらの影響はとても甚大です。わたしたちは、だんだんと人間的なものを社会の中で削られているのです。

演劇教育には、身体を動かすことや、想像力を働かせること、五感を使い、コミュニケーションを取り、感情を発し、人間的な要素がふんだんに含まれています。そして、かつての家の外での遊びのように楽しいものなのです。

演劇が遙か昔から存在しながら、世界中で消えないのはなぜでしょうか? それは演劇が普遍的で人間的だからです。プログラミング教育やe-ラーニングなどはどうなるでしょう? 人類の歴史からすればあっという間に消えてしまうでしょう。それは単に、時代の点でしかないからであり、普遍的ではないからです。演劇教育の魅力は、流行りではなく、普遍的で人間的であるところにあります。

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