シアターゲームは「遊びの王様」です。子供だけで遊べるものではなく、ファシリテートする講師の力で、ぐんぐんとスキルが伸びていく遊びです。遊びを教育に昇華させたものがシアターゲームです。例えば、「だるまさんがころんだ」をやるときに、止まったときのポーズを喜怒哀楽であらわすようにすれば表現力の教育になり、止まったときにバランスを取れるように注意を向けさせれば、身体バランスの教育になります。このようなシアターゲームが世界には1000種類以上あり、GLODEAでは約100種類を目的と効果に応じて講師がファシリテートします。プロフェッショナルな遊びなのです。
英才教育系スクールでは、子どもたちの興味喚起と、注意力の持続の仕掛けを特長に挙げています。昔ながらの方法はフラッシュカードであり、こうした超速の刺激教育は数々のバリエーションを生んでいます。それらはまるでテレビゲームのように身体も使わず、インプット重視です。
昔、遊びに夢中になったとき、そんな風にただ座って目から刺激を入れるだけでしたでしょうか? シアターゲームであれば、視覚・聴覚・触覚をふんだんに使い、身体を使い、アウトプットもたくさんあります。なにより、一人でやるものではなく、みんなでやるので、遊びの輪が広がり、自然と協調性や個性の尊重が生まれます。
実際に英才教育は一時的にIQが高く上がるものの、大人になって、無感情になったり、落ち着きがなくなったり、他者との間でトラブルを起こしたりということが報告されています。また、勉強に関しても、ほとんど差がなくなるという調査結果もあります。
シアターゲームやインプロ(即興でのシーン演技)によって、コミュニケーション能力が上がるのは、それらのなかに「見る」「聞く」「話す」「想像する」「歩く」「触る」「協力する」「考える」「まねる」などの様々なコミュニケーション要素が入っているからです。これらは知識ではなく、体験を通してしか真に伸ばすことができません。演劇教育は、体験重視の教育だといえます。