自然な発育。個性の発露。人間的に豊かにするスキルが演劇教育では育ちます。

子どもは自然に育ちます。英才教育のブームで、特に脳の発達が完了する前の早期幼児教育が今でも注目されていますが、こうした知育教育の追跡調査では、学力にしても情操にしてもほとんど差が見られないという結果が出ています。それどころか、不自然な発育の仕方をする英才教育によって、その後のコミュニケーション力に問題を及ぼすケースもあるようです。海外の大学の研究結果では、「遊び」を中心とした教育と「知識」を中心とした教育の2グループを調べた結果、勉強の成績は知識グループが先行しますが、その後差はなくなり、大人になってからの犯罪歴など生活に問題が起こる割合は知識グループのほうがかなり高かかったとわかりました。

教育は知識の詰め込みではなく、体験を通した人間力のスキルアップです。英才教育と比べてみましょう。目の前で数々のものを高速で見せる英才教育はまるで動物の調教のようで不自然ですが、演劇教育は自然な発育を促すことができます。それは演劇が根源的に人間的だからです。(だから数千年前から世界中で存在し、消滅することがない)

演劇には、「読む」「聴く」「触る」「想像する」「身体を動かす」「自分で表現する」「みんなで協力する」など、人間的な様々な要素がふんだんにあります。その中で、個性や人間力がまんべんなく育ち、人によっては表現するのが大好きな子、思いやりができる子、協力するのが得意な子、など人それぞれ得意とする才能が伸びていきます
英才教育では「計算する」「記憶する」というスキルが伸びるといわれますが、これらは勉強ができるために役に立つスキルであって、人間的に豊かにするスキルではありません。演劇教育は、人間的に豊かにすることができるのです。

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