シアター・イン・エデュケーション(TIE)「クリスマスキャロル」終了!

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シアター・イン・エデュケーション

一日限りのクリスマスイベント。そして、日本の演劇教育の歴史のなかで極めて稀な、ワークショップでも講座でもない、ガチでやるシアター・イン・エデュケーション(Theatre In Education)のイベントでした。写真とともに振り返っていきたいと思います。

クリスマスキャロル始まる東京のメンバーでTIEをやることになりましたが、まだ東京ではTIEを教える1級講座は未開催です。ですから、TIEは「聞いたことがあるけれどレベル」の皆さんでやることになりました。

まぁ、でも、人数は多めに、7名で臨みました。
別役はスクルージ役専任で、他の6名は役とファシリテーターを両方やります。

アイスブレイク脚本・構成・演出は別役が行いました。

最初はアイスブレイクで、始まる前からファシリテーターが声がけをしています。

保護者は座席で。子どもはマット席で。と、親子分離です。最初からマットに子どもたち座ってくれるかなぁと思いましたが、13:00の回は普通にみんな来て座っていました。(女の子の1人は劇が恐いっていってたそうです)

ファシリテーターファシリテーターは観察力や臨機応変力が求められます。リアルな子どもの反応はどんな風に出てくるかわかりません。いくら稽古しても、そこはわからないままなのです。

稽古では、意地悪な反応や無関心な反応など、様々なケースをやりました。子ども役としても練習するのがTIEでは結構大事ですね。

マーレイ物語が進行する劇のパートもあれば、ファシリテーターと対話するリフレクションのパートもあります。

シアター・イン・エデュケーションには、様々なアクティブラーニングの仕掛けがあります。これら全てオリジナルで考えたものです。

演劇になれたメンバーもいましたが、演じるなんて初めてというメンバーもいました。

プロジェクター1回目の13:00の回は子どもたちが多かったのですが、17:00の回は子どもたちが少なくて、正直みんな焦っていました。

子ども四人だと思ったら、あれ三人?
え? 一人しかマットに座ってくれない。

大きな試練だったと思います。

クリスマスクイズでも、最初、お父さんとお母さんとの間に入って、促しても固まって拒否していた女の子が、途中でどんどん入りたそうになってきて、遂にステージに行き、シアターゲームのところでは、一番に手を挙げて発表したのは驚きと感動でした!

ファシリテーターの皆さんのGood Jobでしたね。

シアターゲームの贈り物
シアターゲームでやった「サンタクロースの贈り物」は一番子どもたちがガッツリ参加出来るシーンなので、盛り上がっていましたし、保護者席もほくほくして観てました。

ファシリテーターの矢野君が「ゲーム知ってる?」って聞いてたけど、これはこの「クリスマスキャロル」のために作ったオリジナルゲームなので知ってるはずありません。

theatre in education tokyo60分弱のTIE劇。
とても素晴らしいものになりました。大成功です。
子どもたちの反応はとても純粋で素直で、心が洗われていた大人も多かったですね。

クイズの所なんか、練習では、間違ったほうに手を挙げたりしてましたけど、そんな人は子どもも保護者も一人もいませんでした。

パーティー劇が終わった後は、クリスマスパーティー!
こどもたちにも手伝ってもらいながらセッティング。
親子で楽しむ場でもあり、保護者同士で交流を深める場でもあり、キャストともいっぱい関われる場です。

四ッ谷周辺からのお客がいなくて残念でした(チラシをまいたりしたのですが)。これから四ッ谷で演劇教室を開いていくので、来てほしかったのですが。

まぁ、今後もシアター・イン・エデュケーション(Theatre In Education)はプロデュースしていきますよ。どうぞご期待ください。そして、シアター・イン・エデュケーションのダイジェスト動画を作成しましたので、観に来れなかった人はこちらをご覧ください。

ちなみに、シアター・イン・エデュケーションは、やって終わりではなく、事前学習や事後学習も連動させます。今回作成した自己学習資料もシェアします。

チャールズディケンズ

こどもと貧困

「寄付について」

クリスマス

これらは家に帰って、親御さんと一緒に学びを深めるものです。
パンフレットもUPしておきます。

GLODEAクリスマスキャロルパンフレット

さて、こうして初のTIE企画が終わりました。シアターウィングを拠点にしてから、最初の自主企画でもありました。別役としては、大学生のときに知って驚嘆したシアター・イン・エデュケーションを、自分の手でプロデュースし、そして成功に導けたわけです。まだまだイギリスのTIEレベルにはほど遠いと思います。今後はもっと予算や協賛も確保して、より大規模なTIEもしたいですし、演劇教室のなかでの小規模なTIEもどんどん創作していきたいと思います。参加された東京メンバーの皆さん、それから関西から応援に駆けつけてくれた方、本当にありがとうございました。

シアター・イン・エデュケーション 東京 日本
プレスリリース