2018年の6月~7月、9~10月、12~1月に引き続き、2019年は夏にインプロワークショップをせたがやサポートステーションで行いました。
地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、 働くことに踏み出したい若者たちとじっくりと向き合い、 本人やご家族の方々だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、 「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関です。
1.実施概要
インプロワークショップⅡ
7/17 第1回 テーマ「緊張の氷を解かす。雑談から会話を盛り上げよう」
7/24 第2回 テーマ「緊張に負けない。エネルギーと集中力を高める」
8/8 第3回 テーマ「想像力と感情を使って、人に伝える」
8/22 第4回 テーマ「即興で話す力。準備しなくても言葉が出る」
合計8時間
2.Beforeアンケートによる現状の課題把握
今回も前回同様、Before&Afterのアンケートを採ります。といっても、全参加するとは限らないので、現状の課題把握としても用います。
以下の質問に対して5段階で自己評価をお願いします。数字に〇をつけてください。
数字が高いほど、「自信がある・満足している」で、数字が低いほど「自信がない・満足していない」の意になります。3が「普通・どちらでもない」です。 |
1―――2―――3―――4―――5
という感じで数字をつけてもらった平均がこちらです。
項目 | 平均 |
【問題を解決できる】多角的に考え、問題を解決させていくことができる。 | 2.6 |
【理解し合える】他者の話をよく聞き、共感し、理解することができる。 | 3.2 |
【協力し合える】自発的に行動し、他者と協力することができる。 | 2.3 |
【良好な関係性を築ける】社交的にふるまい、他者と良い人間関係を結べる。 | 2.3 |
【集団をまとめられる】リーダーシップを発揮し集団のために臨機応変に対処できる。 | 2.2 |
【チャレンジできる】決めたことに集中して取り組み、挑戦することができる。 | 3.6 |
【誠実で人を尊重できる】他者の視点に立って誠実な心で接することができる。 | 3.3 |
【やり遂げられる】忍耐強く、意志力を発揮して最後まで取り組むことができる。 | 3.3 |
【オープンになれる】好奇心を持ち、豊かな感受性で周囲の世界を感じられる。 | 3.0 |
【ポジティブに捉えられる】物事に対してポジティブに考えられ、自信をもっている。 | 2.2 |
【対話・会話をできる】1対1や複数人相手でも自然に会話することができる。 | 2.4 |
【発信・説明できる】声をしっかりと発して、わかりやすく説明することができる。 | 2.5 |
【アイディアを出せる】想像力膨らませ、柔軟に考え、新しいアイディアを出せる。 | 2.4 |
【身体で表現できる】表情を豊かに出したり、ジェスチャーを使って伝えられる。 | 2.8 |
【感情を表現できる】感情を外に出し、エネルギッシュに行動できる。 | 2.3 |
10名
上記15項目は、上から5つが「人と関わる力」真ん中の5つが「心と個性」下の5つが「人に伝える力」です。
心と個性に関しては、毎回なかなか数値が高いですが、人に伝える力はいつも低いですね。今回は得意だという人も混じっていたので、全体的に点数はやや高めに出ています。
3.Afterアンケートによるインプロワークショップの成果
全4回のプログラムを実施し、最終日にアンケートを記入してもらいました。
Beforeで問うた15項目に対して、インプロワークショップで、自信度と満足度アップに寄与できたのでしょうか? 項目を数値であげて可視化してみます。
成果については、下記のようにポイントで可視化した。
既に自信・満足があった/あまり変化はなかった……0p
少し自信・満足になった……1p
かなり自信・満足になった……2p
項目 | ポイント |
【問題を解決できる】多角的に考え、問題を解決させていくことができる。 | 5 |
【理解し合える】他者の話をよく聞き、共感し、理解することができる。 | 6 |
【協力し合える】自発的に行動し、他者と協力することができる。 | 5 |
【良好な関係性を築ける】社交的にふるまい、他者と良い人間関係を結べる。 | 5 |
【集団をまとめられる】リーダーシップを発揮し集団のために臨機応変に対処できる。 | 2 |
【チャレンジできる】決めたことに集中して取り組み、挑戦することができる。 | 8 |
【誠実で人を尊重できる】他者の視点に立って誠実な心で接することができる。 | 5 |
【やり遂げられる】忍耐強く、意志力を発揮して最後まで取り組むことができる。 | 7 |
【オープンになれる】好奇心を持ち、豊かな感受性で周囲の世界を感じられる。 | 5 |
【ポジティブに捉えられる】物事に対してポジティブに考えられ、自信をもっている。 | 5 |
【対話・会話をできる】1対1や複数人相手でも自然に会話することができる。 | 5 |
【発信・説明できる】声をしっかりと発して、わかりやすく説明することができる。 | 5 |
【アイディアを出せる】想像力膨らませ、柔軟に考え、新しいアイディアを出せる。 | 5 |
【身体で表現できる】表情を豊かに出したり、ジェスチャーを使って伝えられる。 | 3 |
【感情を表現できる】感情を外に出し、エネルギッシュに行動できる。 | 4 |
7名
全4回参加した人は少なく4名のみでした。ほとんどの人が1~3回の参加ということになっています。最終日が他の行事と重なってしまい、皆勤を逃した方が多くて残念でした。
数字をみても、まんべんなく成果を挙げられています。
4.Afterアンケートによる満足度や個々の感想
演劇ワークショップの満足度はいかがでしたか?の質問に対しては「大変満足」が6名 「まぁまぁ満足」が1名で、「普通」が0名でした。
感想・メッセージ
5.4回目のサポステでのワークショップを終えて感想
毎回、せたがやサポステさんからは、「参加者の変化がすごい」といってもらえて、嬉しく思います。今回は特にリピーターの一人の方の変化がめざましく、「こんなにも喋ってる!」と驚いてしまいました。
全4回は短いプログラムですが、なんとか全てに参加してほしいなぁと思います。出れば出るほど収穫があり、自信になるプログラムだと思います。今回もせたがやサポステさん、呼んで頂きありがとうございました。