ブリン&ジェンによるドラマレッスン in レイモンド保育園

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檸檬会が運営する、和歌山県のレイモンド保育園で行った、ブリンとジェンのドラマレッスンの報告です。

真っ白い校舎をもつレイモンド保育園は、遊びや芸術に重きを置いており、子どもの探求心「なんだろう」を大切にしているところです。

それを証明するように、保育園の玄関にはメダカの水槽の隣に、虫眼鏡がおいてあり、子どもは真っ先に虫眼鏡をとってメダカの体をつぶさに観察ができるようになっていました。

和歌山県内のレイモンドの二つの保育園でドラマレッスンは行いました。

ブリンとジェンのドラマレッスンは、WSでも行ったシアターインエデュケーション(TIE)の形式をとっており、大きく分けて三部構成になっています。

一部は、「introduction(導入)」でいわば紹介代わりのウォームアップになります。円になって拍手を回す「クラップサークル」や、そのあとで行うお話に登場するキャラクターや物を体で表現したりしました。実はこの段階で、第二部でお話を聴くために、集中力や期待感を高めるように巧みにワークが練られていました。(このあたりの本題への持っていくための、ワークの組み立て方、進め方は素晴らしいです。)

二部では、ブリンとジェンがイギリスの童話である「cap-o’-rushes(いらくさ頭巾)」を、みんなに演技をして見せてくれました。ただ見せるだけではなく、途中スープを作るシーンがあれば、子ども達から具材をアイディアを直接聞いたりして、いわば演劇でいう第四の壁(役者と客の境界)をとり払うような演出を入れていました。

三部では、その作品をみて、感じたこと、聞いたこと、思ったことを大きな模造紙に思い思いに絵を描きました。自分の経験を振り返り、それを表現するものです。ある保育園では、スープの具材になったニンジンやお肉などの絵が多く、他の園では、お城をみんな描き、どうしてこれほど描くものが円によって違うのかが驚きでした。

最後に感想を言ってもらったのですが、普段意見を言わないという子が「みんなのまえで、スープをまぜて、はずかしかったです。」と、とつとつと丁寧に感想を言ってくれたことが印象的でした。

子どもクラスのあとで、先生や保育園関係者のための質疑応答があったのですが、WSのワークの組み立て方、子どもとの交流の仕方、日常へのドラマの取り入れ方などの話があり、そちらも本当に面白い、有意義な時間となりました。