4月22日は一般社団法人日本グローバル演劇教育協会(GLODEA)の設立記念イベントとして、海外講師ウルリッヒ・マイヤー・ホーシュによるフォーラムシアターワークショップと、教育家交流パーティーを行いました。20名ほどの方々にお越し頂き、ワークショップもパーティーも盛り上がってとてもよかったです。
海外講師によるフォーラムシアターワークショップ
ウルリッヒ・マイヤー・ホーシュは、かつてブラジルに渡り、アウグスト・ボアールとともにこの「被抑圧者演劇」を行いました。とても厚い親交があり、ボアールも、ドイツの彼の家に泊まったりしたこともあったそうです。
それだけに非常に濃密なレクチャーでした。
フォーラムシアター(Forum Theatre)は、被抑圧者の演劇の中でも代表格。ベルトルト・ブレヒトの影響を強く受けながら、観衆に考えさせるだけでなく、アクションを起こすことまで考えたのが、ボアールです。
簡単なエクササイズで、根底にある考え方「パワーを持っているか、パワー持っていないか」「支配しているか、支配されているか」を体験しました。
そして、後半は、フォーラムシアターのエッセンスを学びました。椅子とテーブルを置き、ワークショップ受講者がその配置を動かし、一つの椅子をよりパワフルにさせようと試みました。
今度は、人が舞台に上がり、誰がもっとも支配的なパワーを得るか。
このように、エクササイズを通して、学ぶことができたのが大きく、受講者の満足度も高かったです。
これらの様子は映像で収録していますので、DVD版あるいはE-Learning版でお届けできればと思っています。
協会設立記念教育家交流パーティー
さて、PM5:30からは、隣室に移動して、協会設立記念パーティー兼教育家交流パーティーです。大雨になってきて、ワークショップもPM5:25まで延長されたので、タイトなスケジュールの中、我々協会メンバーは準備を進めました。
まずは挨拶。
メンバーの紹介と、今回お越し頂いた友人である教育家の皆様をご紹介。
その代表理事別役から、ショートプレゼンで、協会の概要を説明しました。
協会の理念や活動内容に対して、自然に拍手が起こっていたのが印象的で、とても嬉しく思いました。のちほど、早速会員の申し込みもして頂いた方から、「とても共感できました。私の考えていることともすごくマッチしていました」という声をもらいました。
名刺交換もたくさんでき、横の繋がりが出来ていく姿が感動的でした。ここから、繋がる活動もたくさんあります。Mommy and Me Learningの坂東さんからは、既に演劇+英語のこども向けカリキュラムを要請されていますし、フミコムの田邊さんを通して、株式会社SEEDのCSRに関わらせてもらいます。白金高輪のWebster’s Schoolのリチャードさんはまさにドラマ教育をされているので、一緒にやろうと話しています。また、今回はさきちゃんちの及川さんより取材を受けました。Jibun mediaにて紹介頂けるようです。ありがとうございます。
まだまだ出来たばかりのヨチヨチ歩きな私たちですが、受け入れてくださる場を大切にしながら、一歩ずつよりよい表現教育のあり方を提案していきたいと思います。これからが大変だと自覚しています。
是非、GLODEAを家族だと思って関わって下さい。
創造活動は自由であり、人間の喜びの活動です。押しつける教育ではなく、自由な場で創造させ、体験させていく教育が、これから更に広まります。そのなかで演劇教育がしっかりと役割を果たしていけるように、環境も含めて創造していきたいと考えています。
今後とも宜しくお願いいたします。