9月18~20日、11月15~16日と、社会起業塾イニシアティブ(主催:ETIC. 協賛:花王、NEC、ドコモベンチャーズ)の合宿に代表別役が参加してきました。
2017年度の塾生は9団体が選ばれており、GLODEA(日本グローバル演劇教育協会)は、協賛企業サポートではなくETIC特別枠として入っています。
2016年度の塾生はもう公に活動が大きくなっています。GLODEAは今年4月設立で、6月から社会起業塾のプログラムに参加して事業をいろいろ揉んできました。このプログラムのよいところは、内々にこもりがちなヴィジョンや課題解決、事業計画について、多くの人から助言をもらえたり、戦略的に計画をつくっていける点です。また、同じく創業期の社会起業家と一緒に進んでいけるという利点もあります。
合宿では、代表者だけでなく、共同創業者や協力メンバーを連れてきての参加団体もいました。
GLODEAとしては、別役の目指すものややるべきことははっきりしているものの、それらをどう遂行していくのかということが課題です。とにかく、演劇教育の応用範囲が広く、現在ほとんど日本で開拓されていない市場なので、講師の育成から現場との連携にかけて大変な量です。
11月15,16日はNTTドコモベンチャーズのラウンジを借り切って、行われました。GLODEAもコーディネーターと相談しながら、シニアメンターとのメンタリングを繰り返しました。そして、合宿を通しての課題と変化、次の集まりまでの2ヶ月間の戦略を発表して終わりました。
印象としては、各団体悩んでいる、苦しんでいるという光景が多く見られましたね。それぐらい、活動として形にしていくことも、腹を決めて行動化していくことも難しいのでしょうね。別役は企業塾生のなかで最年長ですが、他の団体は20~30代ですし、経験不足のぶん軸がぶれやすいということもあるのでしょう。
GLODEAとして苦労してきた点は、我々のメンバーは海老原以外演劇畑の人間で、演劇の良さを十分知っていますし、手法もすぐにイメージできるのですが、一般の視点や親視点に立つのが難しいということです。演劇教育を一般の人に届けようというとき、いかに体験せずとも良さが伝わり、導入へと心が動くか、という打ち出し方が大切になります。
しかも、演劇がなまじコミュニケーションや感情、創造力、五感、身体など様々な利点があるもので、散漫化して伝わりにくいという長所が欠点になってしまうところもあります。実績を積み重ねていくと、自然と解決される問題ではあるのですが、初期の段階でどう打ち出していくのが、暗中模索の感ありました。
演劇教育の効果が客観的にもわかるように、フィードバックやスキルアップ調査も蓄積していきます。意外に海外の資料をあたっても、あまり出てこないので……。
これから、講師の養成講座も遂にスタートしますし、勉強会「GLODEAサロン」も再開します。
また、演劇教育プログラムの提供や講師派遣で、提携先をどんどん増やしていきますので、これからの活動にご期待下さい。