文京区の小石川ウーマンベース主催で、演劇ワークショップを実施しました。
文京映画祭をにらみながら、映画づくり前の体験ワークショップとして、3時間の演劇ワークをやっていただきました。場所は、コミュニティスペース「さきちゃんち」。
まずは、簡単なゲームから。
みんなで一緒に同時に手を叩くというもの。
声をかけて、手を叩く。
手を繋いで、声をかけずに、手を叩く。
指だけ繋いで、手を叩く。
など。
これはまず、みんなで一体感をつくるという意味もありますが、全員で合わせるという意識をもたせる狙いもあります。
それから、床の黒いところだけを通ってみたり。(両方から歩いてくると、うまくかわして前に進まないといけない)
こういう風にしていると、ジャンプして飛び越えたり、子どもたちの自由な発想力が出てきます。
また、こちらから指定する色と同じ色のものを持ってきてもらったり。
さきちゃんちという場所にはいろいろなモノがあったので、それらを使って、即興でゲームを考えました。
次にハチマキを使って、図形作り。
こうしたワークは、協調性を育む上でとてもいいです。協力しあわないと、綺麗な図形はできませんからね。
たいてい、低学年の男の子は好き勝手に、一人でハチマキで遊んだりしますが、だんだんと、協力することを理解していきます。
そして、ハチマキを使って、尻尾取りゲーム。
写真のように、連結して行うと、より協調性というものを意識せざるをえません。
後ろの子を無視して、思い切りハチマキを追いかけたら、すぐに後ろは切れてしまいますから。
ゲームを通して、こういったメッセージを送っています。
それから、ボールを使ったゲーム。キャッチボールというのは、コミュニケーションの基本です。
受け取りやすいボールを投げてあげないといけません。
男の子は乱暴になりがちですが、女の子たちは、チームワークを発揮していました。さすがです。
中盤には、外の公園に出て、自然を感じてもらいました。夏の暑さや、石・葉っぱの手触り。
そして、演技というものも学んでほしいので、少し難しいお題を出しました。
2グループにわかれて、一方がなにか困っているという設定にし、もう一方のグループが話しかけて、問題解決をしてあげるというものです。
集まった子たちの多くは、文京映画際のための映画作りにはげむことになりますので、カメラを使って、撮影しました。自然に遊んでいるときはどんな表情になっているでしょうか?
部屋に帰ってきたら、公園でもやった、困ってる人に話しかけて、解決させてあげようとするインプロをやってみました。
かなり難しいことだと思いますが、3~5年生くらいですと、このへんの演技もだいぶできますね。
なかには、とてもいい表情を出している子も。
喋りがうまくて、即興でどんどん話せる子もいました。
このように、シアターゲームから、演技へと繋げていきます。
写真のように、「ハイ、ハイ!」と手が挙がり、みんな楽しく即興で演じられていました。
演技をすることに抵抗感がなくなり、楽しいと思えるようになってくれば成功です。
こどもたちが工夫して、イスやテーブルを使って、さまざまに演技をします。
とてもいい表情が出ていますね。遊ぶように演技が出来れば、映画もいいものになるはずです。
終盤は、台本をつかった演技。
設定は、公園で困っている人がいるので、話しかけて助けてあげる、というもの。
ただし、相手はお年寄りになっています。
夏の公園という設定ですので、さきほど公園に行ったときの暑さを思い出しながらやってもらいます。
チームに分かれて、台本を読み込んで、どういう風に演じようか考えます。
みんな、台本を持つと嬉しそうでした。
小学一年生の子も、かなり漢字も読めて、優秀だなと感じました。
そして発表。ビデオカメラで撮影しました。
お年寄りの困っていることは、空欄になっていて、こどもたちで考えて台詞をつくったのですが、このような難しいお題でも、進んで考えて、できていたのが素晴らしかったです。
みんなとてもいい表情でした。
台本も離して、ちゃんと台詞をいえたり、短い時間でしたが、いい出来でしたね。
こうやって、演技の楽しさ、演劇の楽しさ、映画の楽しさを知ってもらうと、人前で表現する力も身につくし、自分のアイディアを出して表現する喜びも感じられます。
3時間という長い時間でしたが、みんな熱中して、よく出来ていました。
企画を提案してくださいました、小石川ウーマンベースさん、ありがとうございました。